庚申さん
LIFE ADOREの山本です
今回は奈良町のアイドル「庚申さん(こうしさん)」のお使いの申のお話です。
奈良町は奈良公園界隈の平城京時代に発展した町です
今では長屋などの古い町並みを維持しつつも、町屋を改装したお洒落なカフェや雑貨屋をたくさん見て回る事ができます
そんな奈良町の家々の軒先でよく見掛けられるのがぶら下った形をした赤いぬいぐるみそれが「庚申さん」のお使いの申です
「庚申さん」とは、奈良町資料館に奉られている青面金剛像の事
中国の庚申信仰が奈良へと伝わったのがきっかけのようです
お使いの申をかたどったお守りは、魔除けを意味し、家の中に災難が入って来ない様に吊されています
災いを代わりに受けて下さる事から「身代わり申」とも呼ばれています
また背中に願い事を書いて吊るす「願い申」ともいうそうです
中国では猿は悪魔退散のお守りと考えられ、三蔵法師も旅の道中のお守りに申のぬいぐるみを馬の鞍に付けて行ったと言われており、それが後世には法師をお守りする孫悟空の物語になったと伝えられています
そんな申に私もあやかりたいと思ったのですが、その申を買える奈良町資料館は休館日
またの機会の楽しみです