糊こぼし
LIFEの杉山です。東日本大震災から1週間以上経って救出された方がおられ喜びと希望の中、今後の行方不明者の方々の帰還と一日も早い復旧を心より願っております。
先日友人から和菓子のお土産を頂きました
江戸時代後期創業という老舗、奈良の萬々堂通則さんの「糊こぼし」というお菓子です
「糊こぼし」は3月のお水取りの時期に作られる東大寺二月堂のお水取りゆかりのお菓子で毎年2月~3月中旬までの時期だけに販売されるそうで、二月堂で修行僧がお水取りに使う造花の椿を作る際に糊をこぼししまったかのような斑点があるのでそのように呼ばれているそうです
お水取りとは天平勝宝4年(西暦752年)から続く法要で、奈良ではこのお水取りが済むと春が来ると言われているそうです
また、お菓子が入れられている箱が素敵なのです
このあたりの感じ、くすぐられますよね~
普段自分で和菓子を買うということは殆どありませんが、こうやって頂いてみると日本の奥ゆかしさを感じます
このようなお菓子は「観る」ということにも重要性を感じさせてくれますし、食べるという行為の中に味覚だけではなく視覚がもたらす至福感があり四季の存在を感じさせててくれます
もちろん嗅覚も。僕はヘアスタイルをデザインする仕事ですが、違った角度からでも様々なものから影響を受けて自分の仕事に反映していきたいものであります