光の美術館 クラーベ・ギャルリー

光の美術館 クラーベ・ギャルリー

遅まきながら今年の夏休みに出掛けた場所です。
山梨県小淵沢にある「清春芸術村」。清春白樺美術館、梅原龍三郎アトリエ、茶室「徹」など多くの施設があるこのスポットは東京で画廊を経営する吉井長三氏が約30年前、私財を投じて芸術家の育成の場として開いた場所ですハロウィン
吉井氏は武者小路実篤や志賀直哉など白樺派の作家達と交流があり彼らが建設しようとしてその夢を果たせなかった『幻の美術館』を吉井氏が実現したものです。
「ゆくゆくは美術館を機縁として何か人類の平和と愛と喜びと理解と友愛の運動を日本にも起したいものと思ふ」という武者小路実篤の精神が清春白樺美術館の根底に流れているそう。
ここまで聞いただけでも充分興味深い場所ですが私がここに行きたいと思った理由は今年の4月にこの場所に新たに安藤忠雄が設計した「光の美術館 クラーベ・ギャルリー」が誕生したからですクラッカー

光の美術館 クラーベ・ギャルリー

この美術館はスペインの抽象画家アントニ・クラーベの作品のみを展示する美術館です。
安藤はクラーベが日の光の下で絵を描いた事から自然光にこだわり照明のない光とコンクリートのみの美術館を作り上げました太陽
至ってシンプルな外観ですが中に入って目を引くのは天井を斜めに走るガラスのスリット。
自然光のみで見せるとは知っていたのですがなるほど・・こういう事かびっくり
壁にも縦にスリットが入り照明がないとは思えないほどの明るさ。
小さな美術館ですが圧迫感は全く無く光をとても優しく感じます虹
天井から差し込む光は天候や時間帯により複雑に変化するそう。
私が行った日は残念ながら曇天でしたが一瞬覗いた晴れ間の時に天井から壁にクッキリと差し込んだ光の帯が忘れられませんダンス
一時、無作為に買った雑誌何冊かにこの美術館の事が載っていて写真を見ていたら無性に実物を見たくなり夏休みの勢いで山梨まで足を伸ばしちゃいましたマラソン
期待を裏切らずヤッパリ安藤はスゴイぜキャラ万歳と感激至極でしたが、この清春芸術村はホントに素晴らしかったですかわいい
建物物も様々なものがありそれらが一つの場所に集まっているのも壮観でしたし中に展示されている作品も見応えのあるものばかりでした。
ちょうど清春白樺美術館では東山魁夷展を開催しておりそれは行って初めて知ったのですが物凄く良くて行って良かった、と思いました泣き笑いネコ
まだまだ面白くなりそうな場所ですハート3
こんな場所を作った人も構想した人もどちらもなんて雅なんだろうとおもいます。
正直、山梨は遠かったですがこんな場所は他にはないなあ・・と思います目がハートネコ
山梨まで行かずとも関西にも沢山安藤建築はあるのでまずはそれから楽しみましょうOK!2
実は私も安藤好きに見せかけて全然行ってないんです・・どくろ
またステキなものを見つけたら紹介しますねハロウィン

光の美術館 クラーベ・ギャルリー