ディジュリドゥ
オーストラリアの先住民アボリジニが使用する世界最古の木管楽器です。
ながーい笛ですね。
自分の呼気だけで音を出すので私などにはなかなか扱いが難しい。
ブフォーとぐらいしか音を出す事が出来ませんが吹いていると時折無心になれる一瞬が訪れる事があり、一時はハマりました
このディジュリドゥの奏者でとても有名な方がおられます。
GOMAという方で私も一枚CDを持っています。
最近、ディジュリドゥにも触れておらずGOMAさんの活動にも注目していなかったのですが、つい最近ネットである記事を見てびっくり
なんと、GOMAさんは交通事故により記憶の障害を患い、音楽活動から離れていたとの事。
過去の記憶の一部を失い、現在の記憶もなかなか定着しないという状況。
ディジュリドゥを見た時も、吹き方はおろかそれが楽器という事もわからなかったそう…。
しかしご本人の努力と周囲の方のサポートにより、今年のフジロックで奇跡的に復活
その後、復活記念ツアーも行われたそう
衝撃的な事実に驚きつつ、そしてその信じかたい逆境から見事に立ち上がり復活を果たしたGOMAさんの力強い生命力に感動しました
GOMAさんは事故の後、今まで描いた事のなかった絵を何故か「自分の仕事だ」と思って描き続けたそう。
手描きとは思えないような緻密な点描。
記憶がないという事は容易に想像出来ない程、恐ろしい事。
自分以外の人は知っていても、自分は知らない。
覚えていたい事も忘れてしまう。
自分自身を根幹から揺るがす苦しく耐え難い状況だと思います。
そんな時に生まれ出た絵の数々は奇妙に胸を打ちます。
これが彼の苦悩と再生の物語なのかな、と思います。
GOMAさんを知らない方でも素晴らしい再生の物語に感動されると思いますので是非