世界から猫が消えたなら
今、話題の本を読んでみました
普段はめったにそんな買い方はしないのですが…
最近は読みたい本がなかなか見つからないので、もっぱら人のオススメに頼っております。
この本も、人から勧められて読みました。
川村元気「世界から猫が消えたなら」
実はとっっても猫が飼いたいワタシ。
この本は最初は雑誌の広告で見て、この自称猫好きの自分としてはなかなかに気になる本だったのです。
猫が消える…なんだと…と。
そんなところに良い本だとの情報が来た為、早速購入。
表紙の猫がまたかわいいではないですか
猫関連の物語かと思っていたら、主人公は猫ではなく余命を宣告された青年。
まだ死ぬにはずいぶんと早すぎる若さ、事実を受け入れられずに呆然とする青年の前になんと悪魔を名乗る男が…
悪魔は文字通りささやきます。「貴方の寿命を一日延ばす代わりに世界から何かひとつ消しましょう」と…。
もし明日死ぬと分かっていたなら。
死ぬまでにしたい事とは。
色んな言葉やシチュエーションで語られてきた問いです。
こういった題材の本や映画も沢山あるでしょう。
でも今、この本が多くの人に手に取られているのはなぜでしょう。
沢山の人が涙しているのでしょう。
「断捨離」という考えが流行り、シンプルなものが良しとされ人気です。
ということは逆に物も情報も溢れなにもかも過多になっているということ。
その中で何を選び何を手にするか、選択ですら難しい、と感じます。
この本はそんな視点をクリアにする一つの指針となるのではないでしょうか
押しつけがましくもなく、サラサラとした文体なのでどんな方にも読みやすいと思います
私は一晩で一気に読んでしまいました、ボロボロ泣きながら
著者は「モテキ」や「告白」などの大ヒット映画を産んだ映画プロデューサーで、これが初の著書だそう。
そのあたりも注目されている点だそうです
猫好きの方も、そうでない方も読んでもらいたい一冊です