寺山修司展 ノック

寺山修司展 ノック

ライフアドアの山本です花
東京ネタが続いておりますが、今年の夏の東京旅行は、ここが最終目的地うさぎ
宜しければ、もう少しだけお付き合い下さいりんご
そこは、私の大~好きなワタリウム美術館です目がハート
東京に行ったら、必ずというぐらい立ち寄ります上向きカーブ矢印
取り上げるコアな展示は、いつもアートな世界への愛を感じさせられ、間違い無いものを見せて貰えるのです光るハート

今回は、寺山修司展 ノック!!
寺山修司さんは、詩人であり劇作家。
そして、歌人・小説家・作詞家・俳人・評論家・俳優・写真…等、様々な顔を持ちますびっくり
今年は、寺山修司さん没後30年を迎える年で、色々な場所で寺山修司展が開催されているようです双葉
30年経って、再び脚光を浴びる魅力って凄いですねきらきら
寺山修司さんの詩に「100年たったら帰っておいで。
100年たったらその意味がわかる。」というものがあります。
当時では、前衛的すぎる詩や活動の数々から生まれたとかUFO
47歳という若さでこの世を去られたので、まだ100年には、後もう30年程待たないといけないのですが、時代が漸く追いついて来たということでしょうか!?
とは言っても、まだまだ完全には追いついていないように感じたのが、正直な感想ですきりりネコ

寺山修司

今回の展示のタイトルになっている「ノック」は、1975年に阿佐ヶ谷近郊で行われた30時間市街劇のタイトルで、「あなたの平穏無事とは一体何なのか?」と地域住民の玄関の扉を突然ノックするというものスパーク
壮大過ぎて、上手く説明出来ないのですが、選ばれた参加者の元に送られた台本にそって、一定期間生活をするというものだったようです人差し指サイン
町中で同時多発に行われる市民を巻き込んだ演劇に、何も知らない一般市民は驚いて100当番通報したとかポリス
ちょっと過激で迷惑な感じもしますが、発想が面白いです四つ葉
全身包帯男が街に現れたり、白衣を着た人がマンホールの中に消えて行ったり…日常と非日常の融合された世界に想像力は掻き立てられます爆弾

寺山修司展 ノック

舞台上で行われた演劇も映像やパネルで展示されていましたビデオカメラ
「青森県のせむし男」や「毛皮のマリー」等など。
「毛皮のマリー」は、丸山明宏(美輪明宏)さんが、女優としての第一歩を踏み出す事となった作品だとも言われていますお姫様
上演当時、大成功を収め、同じ劇場で上演されていた三島由紀夫さんの演劇は失敗ほえーネコ
それを寺山修司さんは煽り、後日、三島由紀夫さんは「丸山明宏を貸して欲しい」と願い出て、丸山明宏さんを使った演劇「黒蜥蜴」を作り、意地を通したパンチ
なんていう熱いエピソードも炎

熱気ある展示を見て、公式カタログも購入しましたうれしい顔
「言葉の錬金術師」と呼ばれるだけあって、痺れます太陽
本書より「どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことは出来ないんだ。できあがった言葉をこわそうとしたら、ダイナマイトじゃだめなんだ、言葉だけだ。」すっかり虜です目がハートネコ
「これは、こうしなくちゃいけない」なんて考えてしまいがちですが、捉われなくても、もっと毎日は面白く出来るのではないかと感じさせられた、素晴らしい展示会でした虹
長文となりましたが、お付き合いありがとうございました平謝りご興味のある方は、是非っ!!

寺山修司展「ノック」
2013年7月6日(土)~10月27日(日)
11時~19時(水曜日のみ21時まで延長)
ワタリウム美術館