パリ35年 リビドーを裂く 今村幸生展
LIFEの杉山です
なんだか雨が降ったり、雪が降ったり、快晴だったりと、春うららというにはまだまだといった毎日ですし、早く暖かくなってほしいですね
ところで、先日はじめて何必館・京都現代美術館に行ってまいりました
ちなみに、「何必館」とは「カヒツカン」と読むようです
今回のお目当ては、「パリ35年 リビドーを裂く 今村幸生展」であります
今村幸生さんというアーティストを僕は知っていたわけではありませんが、今回の展覧会の広告で観た今村幸生さんの作品がとても魅力的だったので、足を運んでみました
今村さんは現在79歳になられるフランス在住のアーティストです
三重県伊勢市に産まれ、16歳から絵を描き始め、1977年にフランスに活動の場を移されたそうです
今村さんの絵はとても独創性があって、世間体や一般的な芸術論(僕が勝手に思うところの)に流されず、自由で自然体な発想で作品を創り上げておられているように思いました
そういったスタンスはとても素敵であり、素直に憧れてしまいます
館内にあった「絵を描くことは物づくりではない」という今村さんの言葉は、とても説得力がありました
ですので、「作品を創り上げて…」と言いましたが、今村さんにとっては絵を描いていることは作品を創り上げているのとは違うのでしょうね
今村さんの絵は色鮮やかで、ポップな感じですが、その中にシュールさや狂気、エロスなどが存在して、毒があるのに、ポジティブでとてもエネルギッシュな感じがしました
作品もサイズが大きいものが多く、細かく描きこまれているので大変な集中力と体力が要せられるでしょうし、80歳にもなろうかという方が描かれていることに驚愕です
自分がこれからもっと歳を重ねても、今村さんのように力強く、自分らしく生きれたら素敵だなと思います