生誕100周年記念 中原淳一展
LIFE ADORE店長の一圓です
以前にも中原先生のブログを書かせて頂きましたが、今年は生誕100周年記念なので、中原先生の貴重な過去の作品などが各地を巡回しています。
生誕100周年記念 中原淳一展
以前のブログでもその事に触れていましたが、なななんと
今回、優しい天使が高島屋で開催される招待チケットをくれました
すでに、京都での展覧会は終了しているのですが、せっかくですので感想のほどを書かせて頂きます
今回は100周年ということで、気合いの入った展示に
私も何冊か本を持っていますが、本の中に綺麗に纏まって紹介されている物を見るのと、原画をそのまま見るのとでは、自分の感じ方も全然違っていました
貴重な展示物はどれも状態も良く、大切に扱われていた事が伺えます
会場も広く、最終日は私も含め来場者はとても多く、特に自分の母親よりも少し年上、または祖母位の方々が多くいらっしゃいました
皆さんの髪型にも目がいったのですが、「綺麗に結う」という時代だったのでしょうね、とても後姿も美しく、丁寧にピンで纏められている方が今の時代とは違っていて、女性らしく綺麗でした
いくつかのポイントに写真撮影してもOKなコーナーがあり、当時のファッションの展示や、デザイナーの丸山敬太さんのドレスの再現など、とても楽しかったです
私が特に興味深かったのが、1951年にパリに旅立った時のスケッチが一番面白く感じました
説明があったのですが、当時雑誌「それいゆ」「ひまわり」ともに順調だったのですが、独裁的に感じた社員の不満を中原が耳にしたそうです
それで、思い切ってパリに飛んだそうですが、パリで中原先生の目に飛び込んできた景色は、凄く凄く刺激的で大変興奮されたのだろうと、スケッチを見て感じました
バレンシアガに興味を持たれたのか、Diorと共に多くスケッチされていました
何と言っても、クリストバル・バレンシアガのデザインは最高です
そして、当時最高潮に洗練されている時代です
そりゃ、興奮しますね
なので、グルッと回ってまたデッサンの所に戻って見てました
時代を越えて、今もなお影響力のある「中原淳一」という大きな世界の中の、たった一人ですが、ドキュメンタリー映像でも丸山敬太さんがおっしゃってましたが、「ファッションや髪型、ライフスタイルなど美に関する事全てに、信じられない位の知識があった」という事が、本当に唯一無二の存在にしたのだと思います
欲求、追求、探求
アイデアが尽きないが為に、動く動く動く
人が10年という年月を一歩一歩、歩んでいくのに、彼はきっと10年という時間軸を何百往復もして、人生の未来・過去・現在を濃く濃くしていったのだと感じます
睡眠時間を毎日削らせる想像力や意欲には、圧巻であります
100年経っても敬愛されるのは、美の神髄とその影響力の裏にある、労力であるとも感じる時間でした
美容師という仕事柄、色々良い刺激を頂いた時間でした
Special Thanks EMI