マルティン・グシンデ写真展
ライフアドアの山本です
以前に中村が書いておりましたKYOTOGRAPHIEへ、私も行って来ました
5月10日までという事で、慌てて4箇所回って来ました
一つは京都市役所前広場にて、マルティン・グシンデ写真展の「フエゴ諸島先住民の魂ーセルクナム族、ヤマナ族、カウェスカー族」
20世紀初頭に撮影されたパタゴニアの先住民族で、絶滅した幻の民の貴重な残された写真です
他の書物で、彼等民族の記事を読んだ事はあったのですが、儀式で精霊に扮した姿などは独特です
しかも、彼等の顔から日本人に近いDNAを感じる事が出来る、という点も遠くパタゴニアの地を思うと不思議で面白いかったです
そして、祇園新橋伝統的建造物は、お客様から「空間デザインとしても素敵でしたよ~」と教えて頂いたので、行って来ました
古民家に上がれば不思議のトリップ
フォスコ・マライーニの「海女の島:ルガノ文化博物館コレクション」
1954年に能登半島の北方、舳倉島と御厨島で撮影された、海の中に溶け込むように生きる海女たちの姿を見る事が出来ました
すぐ近くのASPHODELでは、オリバー・ジーバーの「イマジナリー・クラブ」
若者のアイデンティティーとユースカルチャーに着目した、ポートレートの展示など
奇抜なファッションやヘアスタイルに身を包む人々からは、強い意志を感じます
服も髪型もその人自身であり、文化であり、ルーツであり、存在意義だと
私の仕事という視点からも、面白い展示でした
そして、一番見たかった村上重ビル地下のボードワン・ムアンダ「コンゴの紳士たち、サプールの美学」
以前にテレビでの特集を観てから気になっていた「サプール」
貧しくとも給料の大半をお洒落につぎ込み、伊達ファッションを着こなす、コンゴの男たち
「貧しさに悲観的になっていてはいけないよ」というメッセージさえ感じます
彼等にはルールがあり、使う色は3色まで
格好だけでなく、道徳や非暴力などを尊重する立ち振る舞いの紳士さも求められるそうです
歩く姿のタップまでもが、エンターテイメントで素晴らしい
もっと回りたかったのですが、今年はここまで
写真は、撮る方と撮られる方の魂のぶつかり合いによって生まれる化学反応なんだなと思いました
来年は、もっと観てみたくなりました