Harry Dean Stanton ハリー・ディーン・スタントン


惜しくも9月に老衰のため死去された、Harry Dean Stanton ハリー・ディーン・スタントン。
大好きな俳優でしたので、非常に残念に思いました。
名脇役のハリー・ディーン氏でしたが、自分にとってはやはり別格の作品「Paris, Texas」のトラヴィス役ですね。
ハッキリ申しまして憧れです。
ジェーンを演じるナスターシャ・キンスキーとの再会のシーンに心が震えました。

Harry Dean Stanton ハリー・ディーン・スタントン

Harry Dean Stanton ハリー・ディーン・スタントン

またトラヴィスのいでたちも最高。
いつかチャレンジしたいと思うこの大人な装いですが、スーツにキャップ、ウエスタンブーツ。
自分にはハードル高いです。

ハリー・ディーン・スタントン Lucky

さて今夏にアメリカでは公開されていた「Lucky」。
日本では年明けに公開予定とのこと。
監督はJohn Carroll Lynch ジョン・キャロル・リンチ。
初監督作のようですが、この方も本当に沢山の映画に出演されている名脇役な方ですね。
「Fargo」で主人公の旦那役での味な演技や、「Gran Torino」でコワルスキー爺さんと粋な男の会話をしていた床屋の主人などが印象深いです。

John Carroll Lynch ジョン・キャロル・リンチ

「Lucky」はハリー・ディーン氏にとって遺作になりましたが、デヴィッド・リンチが出演している事も話題みたいです。
リンチ作品にもよく出演しておられました。
どの役柄を演じられても、いつもどこかアウトロー。
ストレンジでキュートでもあり、氏が醸し出す空気感が大好きでした。
自分のイメージは正にリトル・ジャイアント。

ハリー・ディーン・スタントン Lucky

訃報を受けた二人のコメントが熱いです…

デヴィッド・リンチ
「偉大なハリー・ディーン・スタントンがいなくなってしまった。偉大な人がどこかへ行ってしまった。ハリー・ディーンみたいな人はほかにいない。みんな彼のことが大好きだった。それも当然だ。彼は偉大な俳優だった(偉大を超えてた)、そして偉大な人間だった。彼と一緒にいられて最高だった!!! 君がいなくなって本当にさびしくなるよ、ハリー・ディーン!!! 君が今どこにいるとしても、たくさんの愛を贈るよ!!!」

ジョン・キャロル・リンチ 
「私は幸運にもハリーの最後の演技を、絶妙なディテールまで間近で見ることができた。ここ2年間はその1秒1秒を何度も何度も、何時間も、何日も、何週間も、何カ月も見てきた。このうえない贈り物だった。演技をしている彼は素晴らしい。
しかし彼はこれまでしてきたことすべてにおいて素晴らしかった。そして人として、彼は唯一無二だった。面白くてお茶目、聡明で怒れる男、愛に溢れ優しく、いつも、いつだって美しかった。
もっと言いたいことはあるけど、今は彼の人生や作品を祝福し、彼が残していった愛する人々にハグを。
ありがとう、ハリー・ディーン。ありがとう、ハリー・ディーン。ありがとう。」

ハリー・ディーン・スタントン氏のラストアクト、「Lucky」の公開を心待ちにしております。
R.I.P. Harry Dean Stanton