銅駝水

LIFEの杉山です。すっかり暑くなって夏気分の今日この頃。
ところで皆さんは「銅駝水」をご存知でしょうか？
河原町丸太町の南東に「銅駝美術工芸高等学校」があります。

近くには「舍密局跡」という立て札があり、かつてはここで京都近代政策の場であったことが記されています。
ちなみにこちらの高校の卒業生には芸術家の草間彌生、シンガーソングライターのつじあやの、漫画「宇宙兄弟」の作者小山宙哉など、豪華ラインナップ。
その学校に隣接する「銅駝会館」の前に防災用と書かれたところに、蛇口がひょこっと顔を出しています。
24時間開放されているので、前を通るといつも誰かが水を汲んでいます。

でも近くでいつも災害が起こっているわけではありません。
実はこのお水、京都の名水にこそ登録されてないものの、有名なコーヒー屋さんや料理屋さんも汲みにくるという名水であります。

神社の中などにある雰囲気の違い、街中にふと現れる蛇口にどうも名水としてはカジュアル過ぎる気もいたしますが、味はとてもまろやかで美味しいのです。 

余談ですが「銅駝水」のある道を東に行くと、すぐに鴨川に出ます。
するとそこは道がいきなり途絶えたようになっています。

実はここは「夷川橋跡」といって、昔は橋が渡っていたのだそうです。

その名残を残す場所には現在、飛び石で向こうに渡ることができます。
知らないだけで身近なところにまだまだ面白い場所がたくさんあるようです。