プリンス / Adore
プリンス / Adore
Prince / Sign ''☮'' The Times
LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
1987年にリリースされた、天才が作り上げたとんでもないアート作品。
Prince And The Revolution名義での「Purple Rain」に始まり、1年おきに「Around The World In A Day」、「Parade」と野心作のリリースを続けて来たなか、突如The Revolutionを解散。
異なるコンセプトの数作のアルバムを、ほぼ完成しているにも関わらずお蔵入り。
スクラップアンドビルドを繰り返し、相変わらずなこだわりぶりを発揮。
そしてついに「1999」以来になるソロ名義での今作をアナログ、CD共に2枚組全16曲の大作を発表。
昔にハワイ在住の知り合いの方から現地のFMラジオを録音したテープを頂くことが何度かあり、いつも聞くのが楽しみでした。
その中の1本に、ラジオのジングル後に突如として流れてきたのがアルバムの冒頭を飾るアルバムタイトルにもなっている「Sign ''☮'' The Times」でした。
打ち込んだビートに乗っかる明らかにプリンスのボーカルとギター。
以前のブログにも書いておりましたが、今作がリリースされた頃にはすっかり殿下の大ファンになっておりましたので...シビレました。
シングルカットされたこの曲のMVを洋楽を紹介するテレビ番組で初めて見た時にも、内容のクールさにまたもやシビレましたw
彼に関する作品はどれも好きではありますが、一番好きなアルバムです。
中ジャケのPhotoも最高!
「Adore」
約80分間に及ぶランチキなパーティーのラストを飾るトラックですが、前曲「It's Gonna Be A Beautiful Night」がパリでのライブ音源なので観客の声援が入っており、曲の冒頭にはその喧騒が残されています。
そこから一気にスローなテンポに変わるところとか、オシャレ過ぎ。
一つ一つの音色がとても優雅で、ファルセットで歌うさまは、まるで天の調べ。
コーラスパートも本人の男声をレイヤーしている懲り様。
崇高で美しい歌詞とメロディーの「Adore」ですが、アレンジの構造がちょっと凄すぎます。
ハレンチな自作曲を歌うことも多い殿下ですが、このような美しいバラードはそうそうないのではないでしょうか?
自分にとって、究極のラブソングです。