THE ゴルゴ学
LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
コミックを読んだことがない方でも存在は知っているであろう「ゴルゴ13」
さいとう・たかを先生によるスゴ腕の暗殺者、スナイパーであるデューク・東郷すなわちゴルゴ13が主人公の劇画である。
この「THE ゴルゴ学」は2000年にビッグコミック特別編集プロジェクトとして、さいとう先生とさいとう・プロダクションの協力の元、またゴルゴを愛する関係者達による取材や寄稿、インタビュー、資料提供やアンケート協力などによって出版されました。
膨大なデータからの様々な考察から、ゴルゴ13と呼ばれる男を真面目に研究しているロマンある一冊です。
発売当時にブックショップでそれを見つけた自分は、まるでターゲットに狙いを定めてスナイプするGの様に、すぐさま他の購入予定の書籍を持つ小脇に滑り込ませましたw
現在も連載が続いているモンスター級のコミックですが、本書が出版されるあたりまでのデータがコンプリートされています。
特別企画としてさいとう・たかを先生のインタビューを収録するにあたり、インタビュアーを担当された元一水会最高顧問の鈴木邦男氏のコメントが熱い。
本のそでにも書かれていますが…
正直過ぎるww
ファンには嬉しい、書き下ろし番外編として「武器屋の長い午後」も収められている。
内容の方もプロファイリングに始まり、あらゆる方面からのゴルゴのデータと考察が収められており、タイトルがいたって真面目で少し笑える。
「ビッグスナイプ難度G」、「依頼人のプロフィール」、「ゴルゴが葬った暗殺者たち」、拷問「神業」とも言える忍耐力をふりかえる…
コラムには、劇中にとても珍しい「笑うゴルゴ」や、「世界一白ブリーフの似合う男ゴルゴの美学」、「なぜゴルゴは任務遂行の前に女を抱くのか?」…wなどマニアックな資料としても読み応えがあるページや、一口情報・名言集も楽しい。
故つかこうへい氏、竹熊健太郎氏、故勝谷誠彦氏、手塚眞氏による各人の寄稿も興味深く読むことが出来ます。
皆さんのGに対する想いが熱過ぎる。
また、さいとう・プロダクションのスタッフの方々のインタビューを拝読すると、今作に携わる事は並大抵ではない事が窺われます。
徹底したリアルの追求をされており、フィクションではあるが国際情勢に基づいたストーリーがまるで現実であるかの様な錯覚に陥ります。
ゴルゴが使用する武器兵器などのミリタリー研究や、ゴルゴ年表、ファンが選ぶTOP40、全話パーフェクトリスト…
もう一冊まるまるゴルゴがぎっしり。
ファンには堪らない一冊であります。
便利な世の中になった今でも紙媒体を好んでおりますが、小学館eコミックストアではデジタルでも楽しめる様です。
ネットでこの様なページを見つけました。
自分はこの「THE ゴルゴ学」から興味のあるストーリーを探し、喫茶店などに置いてあるコミックをチョイスして過ごしたことが何度かあります。
濃厚なストーリーを楽しみ会計を済ませた自分は、煙草に火を点けてGの様に店を後にします…w
世界観に興味がおありの方にも、こういった楽しみ方をして頂けるのではないでしょうか?
これからもゴルゴ13からプロフェッショナルにベストを尽くす姿勢、また男として様々なことを学ばせて貰い、困難を突破して乗り越えたいと思います。