すべて忘れてしまうから
ライフアドアの山本です。
今年は家にいる時間が増え、本を読む機会に恵まれました。
今年読んだ中のお気に入りは、燃え殻さんの「すべて忘れてしまうから」
前回発売された小説が「僕たちはみんな大人になれなかった」というものでした。
こちらも読み終わった後は、保存版に決定した程に気に入った一冊でした。
世界観や言葉の選び方がとても好きで、ちょっとだけ幸せにしてくれるのが好みなのだと思います。
今作もクスッと笑わせてくれて、心の中に閉じ込めた気持ちをソッと開けられて、ちょっと痛くて、でも幸せで…次の瞬間、何の話だっけ?てなる。笑
そんな短編集です。
長尾謙一郎さんの挿絵がまた良い味出してます。
人生のほとんどは、そんな些細な事の連続で出来ているし、そんな大きなハプニングなんてそうそう起こせないけれど、それで良いんだなと思わせてくれました。
私はどれだけ些細で大切な日常を覚えていられるだろか。
アドアで書かせて頂いたブログも、そんな日々の断片なんだなと改めて思いました。
燃え殻さんは、本職は作家では無くテレビの裏方の仕事をされているそうです。
二足の草鞋。凄いですね。
今回の「すべて忘れてしまうから」は、雑誌のSPA!で連載をさていたものから抜粋して1冊にまとめ上げられたものです。
発売前のプロモーション映像を見ただけで、ワクワクしてしまいました。
本のPVって結構衝撃でした。
だけど、そう思う私の頭はカチカチなのかもしれません。
すべて忘れてしまうからこそ、怖がらないで、悪足掻きでも何でもしながら少しでも記憶に残る毎日にしていきたいものですね。
出会ってくれた、そしてこれから出会う全ての人に感謝を込めて。