オオカミは嘘をつく


LIFEの杉山です。めっきり最近暑くなり、もはや長袖など着れないわたくし。 
いまから真夏を乗り越えれるのか不安になります。 
そんなわけですが、久々に映画ネタです。 
いつものスカパーの放映で鑑賞いたしました、「オオカミは嘘をつく」。 
こちらはイスラエル映画というところも気になる一本。


本作は2013年公開らしいですが、タランティーノが「今年のナンバーワンだ!」と絶賛しておきながら、彼が選ぶその年のお気に入り映画ベスト10に本作が入っていないという、その点も多くの方がツッコんでおられましたが、でもやっぱり気になる一本です。 
あらすじをざっと簡単にご紹介しますと、少女が誘拐され無残な状態で発見されます。 
物語の主軸となるのは3人の男。 
容疑者として一旦は捕らえられたが釈放された、教師のドロール。 
ドロールから自供をとれず、一旦釈放しなければならなくなったものの、容疑者を執拗に追う警官のミッキ。



そして、最愛の娘の復讐(容疑者に自供させること)に執念を燃やす少女の父親、ギディ。 
疑いが依然晴れないミッキは強行でドロールを拉致して自供させようとします。 
そのミッキを追ってきたギディが気絶させ、逆にギディに拉致されるミッキ。 
さらに助けたように見せかけて、ドロールも拉致するギディ。 
2人をとある家の地下室に連れ込むギディは、ミッキにも協力させながらドロールに自供させようとするわけですが、ここからどんどんと物語はとんでもない方向へ突き進んでいきます。



まあその、ギディが容疑者を自供させる方法が拷問なんですねー。 
これがもうヒドイ! 
さらには訪ねてきたギディの父親に現場を目撃されてしまうのですが、このギディのおやっさんがまたとんでもない… 
僕が観たスカパーで放映されていたものはR15+指定版で、実際はR18+指定のものを編集されて放映されているそうです。 
鑑賞したバージョンでもなかなかの残酷さ。 
もとのR18+指定のほうは一体どうなっているのでしょうか…



残酷な描写に目を背けたくなる人も多いかもしれませんが、この作品はそこにチョイチョイとコミカルなシーンを差し込んできます。 
「笑えねーよ!」って人もおられるかもしれませんが、このあたり僕は嫌いではありません。 
結局、はたしてドロールが犯人なのか? 
という答えはちゃんと用意されているので、真相にたどり着けるものの、気分はいまいち晴れないかもかもしれません。 
でも伏線もちゃんと張ってるところもあって、なかなか目が離せない、でも残酷だし離したくなる!って感じです。 
イスラエル映画はあまり観たことがありませんが、この映画に関しては、エゲツなさと心理サスペンスに加えたブラックユーモアが不思議な融合を織りなす、独特で面白い作品でありました。 
そういうの得意だよ、って方はオススメです。