赤嵌樓
今回は台南のランドマーク的存在の赤嵌樓(せきかんろう)です。
台南の街の中心にあって、台南に観光に来られた方は一度は訪れる 所ではないでしょうか。
台南は台北に比べて古い町並みや歴史建造物も多く残っていて、都 会の台北よりもローカルな雰囲気であることから京都っぽいと例え られることも多いようです。
赤嵌樓は少し前にご紹介させていただいた安平古堡と同じく、オランダ人によって建造されました。
それは1652年のことでした。
安平古堡が造られたその28年後ということになります。
当時はプロヴィンティア城と呼ばれていて、漢民族の人たちはオラ ンダ人のことを紅毛と呼んでいたことから、紅毛樓とも呼ばれてい たのだそうです。
正門をくぐって右手に進んだところには「鄭成功に降伏するオラン ダ人」の銅像があります。
鄭成功は安平古堡の記事でも触れていた、オランダ軍を破った英雄 であります。
台南が京都に例えられることがあると先程書きましたが、台南へ来 てこういった古跡を巡っていると、京都生まれの京都育ちである僕 は、逆に京都って凄いんだなって思いました。
どういうことかというと、普段から京都に居ることで京都の街中に ある沢山の歴史的建造物が当たり前にそこあるものだと思いがちな 僕。
でもそれは他の土地から来た人たちの目には、たいそう味わいのあ るものに映ったりして、台南でそういった歴史的建造物や古い街並 みを見ていると、なんか京都の街を離れたところから地元民ではな い目線で見ることが出来たような気持ちになりました。
えー、なんだこれ、京都自慢したいわけではないのですが。
まあその、台南はノスタルジックな気持ちになれて、他国なのにな んだか親しみ深く感じれる不思議な場所でした。
赤嵌樓も、オランダ統治、明鄭時代、清代、日本統治時代と、これ まで様々な政権の変遷を経てきました。
やはり日本統治時代という歴史のある台湾は、僕たち日本人にとっ ても非常にシンパシーを感じられる場所が沢山ありますね。