カサンドラ・ウィルソン / Harvest Moon

カサンドラ・ウィルソン / Harvest Moon

カサンドラ・ウィルソン / Harvest Moon
Cassandra Wilson / New Moon Daughter

LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
カサンドラ・ウィルソン「New Moon Daughter」はブルーノート・レコードに移籍後にリリースされた前作「Blue Light 'Til Dawn」に続いて、引き続きクレイグ・ストリートをプロデューサーに迎えて1995年にリリースされました。

ビルボードのジャズ・アルバム・チャートで1位、グラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル賞も受賞したそう。

彼女の作品はどれもCoolですが、今作も超シビーです。

カサンドラ・ウィルソン / Harvest Moon

カサンドラ・ウィルソン

彼女による5曲のオリジナルに加えて、7曲のカバーで構成されております。
ビリー・ホリデイ「奇妙な果実」、U2「Love Is Blindness」、サン・ハウス「Death Letter」、ホーギー・カーマイケル「Skylark」、ハンク・ウィリアムズ「I'm So Lonesome I Could Cry」、モンキーズ「Last Train to Clarksville」、そしてニール・ヤングHarvest Moon」。

日本盤にはボーナストラックで美しいアレンジによるヘンリー・マンシーニの「Moon River」が収録されていますが、アルバムの構成を考えると個人的には必要がなかったと思います。
しかし彼女達が作り出す音は、オリジナル曲かと思うほどに自分達の色に仕上げており、素晴らしいアルバムに仕上がっています。

ブランドン・ロス

前作でも良い仕事ぶりであったブランドン・ロス
今作でも数曲をアレンジしており、表現力が豊かなギターを弾いています。
そして実は良い声を持つボーカリストでもあります。

カサンドラ・ウィルソン / Harvest Moon

今作のラストを飾るHarvest Moon」
オリジナルはニール・ヤングによるバラードですが、歌詞、曲、全てが情緒的で美しい。

そして彼女もオリジナルとはまた違った独特な世界観でのカバーを披露。
バックのミュージシャン達の奏でる音と、まるで一体化する様なボーカルで優しくロマンティックに歌い上げています。
Amazing!

スタジオ録音され収録されたヴァージョンはほぼ完璧なのですが、このライブもそれに匹敵するほど良いです。

それは愛に満ち溢れている。