世界の廃墟 Ruins of the World
LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
数年前にお店のブログで紹介されていた「奇界遺産」
世界中に点在する奇妙なモノやスポットなどを紹介している面白い書籍ですが、著者である佐藤健寿氏が監修・解説を手掛けられた「世界の廃墟 Ruins of the World」をご紹介。
その後に前出の「奇界遺産」も出版されて、彼の活動には常々注目しておりました。
近年では惜しまれつつ放送終了したTV番組「クレイジージャーニー」でも人気の出演者でしたね。
「世界の廃墟 Ruins of the World」は2015年に飛鳥新書より発売された、世界中に点在する廃墟にスポットをあてたものになっております。
以前に在籍していたスタッフのジョジョも廃墟が好きで、愛宕山ケーブル駅舎跡に行って興奮しておりましたw
以前に在籍していたスタッフのジョジョも廃墟が好きで、愛宕山ケーブル駅舎跡に行って興奮しておりましたw
廃墟マニアには有名なベルギー モンソー=シュルーサンプルにある火力発電所「Power Plant IM パワープラント IM」や、表紙写真にも使われているブリガリア バルカン山脈にある山の頂上にそびえ立つ「Buzludzha ブルガリア共産党ホール」など計26ヵ所が紹介されています。
時代の流れもあってからか、紹介されている廃墟の多くは、旧共産圏にあるものが多いかと思います。
表紙の雪で覆われているブルガリア共産党ホールが刹那的であり、書店でそのカバー写真を見た時に非常に美しいと思いました。
廃墟になるには何らかの理由があり、現在の姿になっております。
そこには一言では言い表せない独特な空気が漂っています。
日本からは長崎県にある有名な通称軍艦島「端島」や、広島県瀬戸内海にある戦時中に秘密裏に毒ガス製造が行われていたと言われる「大久野島」が紹介されています。
大久野島の写真には実験の為に連れてこられ、繁殖したとも言われているウサギが廃墟と共に撮影されているのだが、悲しげな歴史を知るとなお一層不思議な一枚に思えました。
タイ バンコクにある有名な幽霊マンション、「Sathorn Unique Tower サトーン・ユニーク・タワー」も内部写真が少しあります。
「クレージー~」でも紹介されていたイギリス テムズ河にある海上トーチカ「Red Sands Sea Forts レッド・サンズ要塞」
オーストリア ウィーンにあった2000人を収容する大型クラブであった「Disco Inferno ディスコ・インフェルノ」
休業日に出火して死傷者はいなかった様だが、全焼して廃墟になっている姿から想像すると、ダンス客がいたとしたらまさしくインフェルノ、地獄絵図だったでしょう。
ミラーボールが空虚感を際立てている。
巻末のドイツにある「Doctor's House 医師の家」
なぜ人がいなくなったのかは知る由もないが、生活感を感じる住人の私物などが点在していながらも不思議な静寂をたたえている。
LIFE ADOREにてご覧頂けます。