2019/03/23

omni Sight Seeing オムニ・サイト・シーイング 京都のヘアサロンLIFE / LIFE ADOREのオフィシャルブログです。  

omni Sight Seeing オムニ・サイト・シーイング

omni Sight Seeing オムニ・サイト・シーイング

LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
先日にライフアドアの三宅美穂嬢が細野晴臣さんの「HOCHONO HOUSE」を記事に書いてくれておりましたが、今回はオリジナルが1989年にリリースされていた「omni Sight Seeing オムニ・サイト・シーイング」のご紹介。

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米シアトルのリイシュー・レーベルLight in the Atticが昨年にHARUOMI HOSONO ARCHIVAL SERIESと銘打って、過去作品の「はらいそ」(1978年)、「フィルハーモニー」(1982年)、「オムニ・サイト・シーイング」(1989年)、「HOSONO HOUSE」(1973年)、「コチンの月」(1978年)をリリース。
表記の最後の2作品は、オリジナル・アナログマスターテープからリマスタリングされているそうです。

omni Sight Seeing オムニ・サイト・シーイング

「omni Sight Seeing」は発売当時アナログレコードからCDに移行された時期でしたので、ヴァイナルレコード盤は発売されておりませんでした。
今回がお初のリリースです。

今作品はUSオンリー、日本のレコードショップでは購入出来ませんでした。
ヴァイナル大好き野郎の私ですので、eBayで比較的に良心的な価格で販売していたセラーからゲットしました。
限定1500枚!

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購入以来CDで永らく愛聴してきましたが本当に素晴らしいアルバムで、アートワークが本作を物語っている様に感じますが、宝石箱の様な一枚です。
ブックレットも豪華。
World Standard 鈴木 惣一朗氏によるインタビューも収録。

アルバム名は「全方位観光」との意味だそうですが、当時世界中でワールドミュージックブームなご時世でしたが、細野さんもそっちな気分でおられた様なインタビューを読んだ記憶があります。
興味をお待ちであった音楽がチョイスされ、いつものハリーマジックにて味付けがなされています。

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そして期待して購入したアナログ盤を聞いてみると…
なんとも音のレンジがアナログレコードの特性であるワイドな音で、CDではカットされている高音域と低音域の存在を感じます。
はっきり言って、今まで聞こえなかった音の粒子が凄いです!
まあ自分はオーディオマニアの方達の様な高音質の再生機、オーディオルームを使用しておりませんが、マジで聞こえるんです。
ゲットして良かったぜ!! (自慢 w)

1989年だと、細野さんはこの時期ごろなのでしょうか?

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ざっと紹介を。

NHKのど自慢で見た北海道の江差追分を歌われていた、当時は少女だった木村香澄さんを探し出されてアカペラ録音をしていたものに、トラックをつけられ仕上げられた細野風日本民謡「Esashi」は「こぶし」が効いたボーカルや合いの手の掛け声にアコーディオンやカーヌーンという弦楽器などが絡み、神秘的で面白い。

Paris RecordingのDirectionを担当したマルタン・メソニエの奥様、チュニジア出身のアミナ嬢の艶めかしいアラビックなボーカルとホソノさんの楽しそうなボーカル、アラビックなトラックで、これまたアコーディオンのソロ、カーヌーンのスパイスの効いた早弾きと打ち込んだパーカッションの絡みがヤバいー細野さんのサウンドメイクが楽しい「Andadura」。

コシミハルさんの可愛いコーラスと低音ホソノボーカル、ゆっくりとした打ち込みの「Orgone Box」で感じるのは、細野さんはベーシストとしても最高のプレイヤーですが、細野さんの手癖が感じられる鍵盤演奏も結構好きっす。

未見だが三國連太郎の主演映画「人間の約束」での挿入曲をプリペアド・ピアノも使って作られたトラックは細野風お遍路ミュージック「Ohenro-San」。

今作の注目曲、「Caravan」はデューク・エリントンによる超有名なスウィングジャズのカバーで細野さんのボーカルも古き良き時代のジャズ風で楽しい。
デューク・エリントンの他にもギターにレス・ポール、ドラムソロにジーン・クルーパのクレジットも入っており、清水靖晃さんのSAXのブロウが最高。

Vu Ja De」の記事でも書いていた「Retort」はオリジナルインストヴァージョン。
チェレスタという鍵盤楽器を弾かれていますが、確か浜松市楽器博物館で見た様な記憶が…
上野耕路さんによるストリングスオーケストレーションのクレジットも。

アナログレコードではここからがB面。
子供の笑い声から始まる、ローランドの名機TR-808を使用した4つ打ちアシッドハウスな「Laugh-Gas」は、11分強ある当時のクラブミュージックにも面白さを感じていたであろう音楽王のトラックがフロア向けぽいっす。
時折入るアミナさんのボーカルとアコーディオン、カーヌーンがやはり面白い。

自身が演奏するルナティックなピアノが幻想的な「Korendor」はまるでアンリ・ルソーの描いた楽園の世界の様な情景が浮かぶ。
夜の密林にいる様なカエルや虫の声が入り混じったSE音を聞くと、八重山などの島々に旅を繰り返していた自分の記憶が蘇る。

このアルバムでも最も人気があるであろう、天使の様な福澤もろ氏のボーカルと細野さんのボーカルが交錯する独特な浮遊感のあるサウンドメイクが超美しい「Pleocene」については只々感じ入る。
細野さんがサウンドトラックを担当した、「銀河鉄道の夜 」に収められていた「プリシオン海岸」が原曲ですが、本作では自身が伽耶琴も演奏されています。

計9曲の世界中を旅したかの様な気分になれることが出来る、細野さんのアイデアが散りばめられた楽しさに満ち溢れたアルバムです。
これからも、お作りになられる作品を楽しませて貰いたいと思います。
また機会があれば、音楽王 細野晴臣さんの音楽をご紹介させて頂きますが、ご興味がおありの方はお店でもリクエストしてくださいね。

お時間おありの方は、「Andadura」をどーぞ。
お読み頂きまして、ありがとうございました。



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