クリムト展 ウィーンと日本 1900
LIFE ADOREのRUMIです。
去年から、どこかのタイミングで必ず観ると決めていた「クリムト展 ウィーンと日本 1900」行って来ました。
ウィーンが産みウィーンが育てたグフタス・クリムトであり、 またその逆も同じくウィーンの芸術史に多大なる影響を与えた一人 の男としてとても興味がります。
ウィーンが産みウィーンが育てたグフタス・クリムトであり、
早くから才能を開花させ、 10代で早くもその頭角を現したクリムト。
ウィーンの時代背景が彼らのパッションを解き放ったのだと思いま した。
色鮮やかで、アートに優しさとリスペクトがあり、 そんなウィーンを想うと自分も胸が苦しいのは何故だろう。
今回のクリムト展は念願叶ってのお出かけ。
途中水分補給にJAの販売所を見つけたものだから寄り道して種ナシ皮ごと、どーぞなシャインマスカットを頬張ってテ クテク。
初訪問の「豊田市美術館」は素敵な所だと聞いていたのですが、 道中から楽しく気候も良く美術館も素敵な造りでした!
それもそのはず!建築デザインは美術館建築で有名な「谷口吉生」 氏によるもの。
私、近い将来「猪熊弦一郎現代美術館(2020/ 3/31までリニューアル工事中)」に行きたいです。
もう少しじっくり歩けば良かったと思うところがあったので、 またの機会も楽しみにします。
待望のクリムト展、過去最大級の25点以上が展示されており、 接吻と並ぶ代表作《ユディト Ⅰ》や是非ウィーン現地で観たい《ベートーヴェン・フリーズ》、 そしてクリムトパトロンの妻にプレゼントしたと言われる《 オイゲニア・プリマフェージ》などが堪能出来ます。
14歳でウィーン工芸美術学校に入学し、 17歳で友人マッチュや弟エルンストらと共に芸術カンパニーを設立 。
生涯成功にあぐらをかくこと無く、「芸術」を追求したクリムト。
数々の女性モデルとの関係を持ち、 彼の息子は少なくとも14人はいたと言われており、 女性の火照った表情や繊細な描写からはその行為後に描かれたと聞 いてなるほどって感じです。
結婚生活と芸術は同居出来ないと、 一生独身を貫き母と妹との3人で生活していたそうです。
色彩やタッチ、表現の矛先。
彼の波乱の人生を垣間見る事が出来ました。
今回の展示でウィーン大学大講堂天井画の復元図を観たのですが、
レプリカでも観れて嬉しかったですが…。
ウィーン万博博覧会時に初めて東洋の絵画を目にし、 ヨーロッパの芸術家が多大な衝撃を受けたのは有名な話ですが、 クリムトは幼少期より日本絵画に触れていた為モチーフや金色使い やデフォルメなど…琳派みたいだったりと、 世界観に潜むジャポニスムが鑑賞の視点を面白くしてくれました。
世界は繋がっているのですね。
暑くカンカン照りの中、 庭の木陰で飲んだ甘夏ソーダが生き返りました!!
一息ついて思ったこと。
絵画は香水の様だと私は思います。
香りという物は五感の中で唯一脳に直接的な影響を与えるもので、 より良いと思っていた香りでも、その時々の気分で良く感じられなかったりします。
ふとあの絵が観たいと思う事があるように、 思い出を蘇らせたりもします。
時に感情と寄り添ってくれる助けのような物。
最近になって芸術の捉え方が変わったのは、 自分の面白い変化だと感じています。
おまけに、帰り道ちょいと寄り道をして名古屋駅から一駅の「 伏見」駅にある「大甚」という居酒屋さんに行きました。
紹介のページを見つけたので貼っておきます。